1度の機会を逃したぐらいでなぜ焦る?チャンスはまた訪れることを思い出せ

思考・心理・哲学

無駄なトレード、感情的なトレードを行ってしまう大きな理由としてあげられるのが「機会を逃してしまう」という焦りによる行動、思考停止があげられます。

なぜ焦ってしまうのでしょうか。もう二度とそのチャンスが訪れないのであれば焦る理由はわかります。

しかし相場はチャンスが必ずまた訪れるのです。焦って自分を見失った状態でトレードを行ってしまっては正しい判断でトレードができません。

 

チャンスは必ずまた訪れることを思い出して落ち着いてトレードすべきなのです。

 

なぜ焦る?感情的になる理由を究明しろ

トレードによる焦りを感じる場面は多くあると思いますが特に初心者トレーダーに多く、誰もが通ったであろう「機会を逃してしまう」という焦りや不安。

この感情に陥ってしまうと何も考えずとにかくポジションを取ってしまい、冷静になった頃に「なぜこんなところでポジションを取ってしまったんだろう」となってしまったことは1度はあるはずです。

そしてまた感情的になり、これを何度も繰り返すのです。この感情に陥ってしまったトレードは勝てるはずもなく感情を抑えられないトレードの数だけ負けが増えていきます。

 

なぜこれが繰り返されるのでしょうか?それはまるでチャンスが二度と訪れないと言わんばかりの感覚に陥ってしまうからです。

 

また必ずチャンスは訪れる

不思議なもので焦ってしまうと二度とチャンスが訪れないような感覚、ここは逃すわけにはいかないといった具合に感情的になり、自分をコントロールできなくなります。そんなトレードで勝てるわけはありません。

しかし冷静になってなって1ヶ月、2ヶ月と月日が流れみるとまたチャンスは訪れているはずです。つまりチャンスは必ずまた訪れるのです。

感情的になると先のことなど考えられなくなってしまっているので無謀なトレードをしてしまいます。

 

ナシーム・ニコラス・タレブ氏、著の「ブラックスワン」にはこのように書かれています。

私が地下鉄に飛び乗ろうと走り出すのを止めてこう言ったのだ。

「電車なんかで走るなよ」

自分の運命なんぞ鼻で笑ってやれ。

電車を捕まえようと走ったりするのをやめて、私は優雅で美しい所作の本当の価値を知った。

自分の時間や自分の予定、そして自分の人生を自分で思いのままにするということだ。電車を逃して残念なのは捕まえようと急いだときだけだ!

 

引用元:(ブラックスワンISBN978-4-478-00125-7,ナシーム・ニコラス・タレブ,ダイヤモンド社,2009)(文章一部要約)

 

つまりこれを相場に置き換えるとチャンスはまた必ず訪れる、そして相場に振り回されるのではなく、自分で決めることが重要ということです。焦っているトレードはとどのつまり相場に決定権を握られている状態とも言い換えられます。

 

自分が決定権を握るには冷静であり、客観的であることが最低条件です。感情的なトレードは危険であり、感情を抑えることがこの意味がわかるとどれだけ重要かが見えてくるはずです。

 

落ち着いてトレードすれば実力を発揮できる

落ち着いてトレードすることで実力を最大限に発揮できる、というよりは実力を発揮するための最低条件です。冷静、客観性を持つことは基本、土台、絶対条件と言えます。

これらを失っている状態は相場に振り回されているだけであり、トレードをしているのではなく、させられている状態です。

 

もし機会損失をしてしまわないかで無駄なトレードをしてしまっている場合は「チャンスは必ずまた訪れる」ことを思い出してください。

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