精神論は相場には通用しない

思考・心理・哲学

勝負事で「気持ちの差で勝った」と言ったようなことを耳にした事があると思います。

スポーツなどで実力差はほとんどなく最終的に「気持ち=精神力」で勝敗が決まるといった場面です。

スポーツなどにおける精神論はかなり大事です。勝負する前から怖気付いていては試合前から勝敗が決まっているも同然です。

精神論を否定している訳ではなく、この精神論を相場に持ち込むと大変危険という事が言いたいのです。

 

相場は無情である

  • エントリーポイント
  • 損切りポイント
  • 利食いポイント
  • リスク管理

全てがしっかり揃っていてあとは怖気付かないでトレードすると言ったような場面では気持ちの面は大切です。

しかしただただ相場に精神論を持ち込むと「損失を抱えているが気合いで乗り切ろう!」「ここは気合い!フルポジションで大勝負!」などと言った何の根拠もない意味不明な自信によるルールを無視したトレードに繋がります。

 

ここから言わずと知れたように大損失の連続。さらに感情は崩れて冷静さを失い、損失が損失を呼び、最終的には退場です。そう、これはただのギャンブルです。

 

案外こう言った経験をしたことあるのではないでしょうか?

何をしてもポジションは逆行し、最終手段とばかりに含み損を気合いでホールドしてロスカットの連続。相場に精神論は通用しません。

 

まるで機械のように相場に挑む

ではどんな気持ちで相場に挑むべきか?

自分が機械になったかのように相場に挑むべきです。

そこに感情はなく、ここまで来たらエントリーすると決め、利食いポイントはここで、ここまで来てしまったら損切りをする。

手動でできないのであれば、注文をして勝手に損切りさせる。

「え?これだけ?」と思われたかもしれませんが、たったこれだけ答えはシンプルです。

 

ここに感情が介入すると、「ここで堪えればもしかしたらプラスになるかもしれない!」などの悪魔の囁き染みた類の感情が渦巻き、最終的には大損を繰り返しているはずです。

 

もし自分の弱点が精神論や感情が介入してトレードしてしまっている場合は機械的になれば利益をまるで生産してくれるような状態になるかもしれません。

 

スリルが欲しいのか利益が欲しいのか

案外気がつかないのがこの「スリルが欲しいのか利益が欲しいのか」とどちらを求めているのかで選択が大きく分かれてきます。

もしスリルを求めているのであれば常にフルポジション、大きな含み損になれば気合いでトレードすればよいです。どんどんスリルを突き詰めていけば良いでしょう。

しかし「利益が欲しい」のであればスリルとはかけ離れた位置に心の状態を置いておく必要があります。

トレードではスリルと利益は全く別の位置に存在しているからです。「スリルがある=大きな利益がある」これは恐らく間違ってはいません。しかし「スリルがある=致命的な損失がある」ことも忘れてはいけません。

致命傷を負えば「そこでトレードはできなくなる」のです。

プロゲーマーとトレーダー

もし大きく勝負をしたくなったときは思い出してください。致命傷を負えばトレードができなくなるということを。

 

トレードでスリルなのか利益なのか自分はどちらを求めているのか明確にしよう。

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