週足チャートでは上昇途中だとしても、それよりも小さなローソク足、日足チャートや4時間足チャートでは下落していると言った状況をよく目にすると思います。
これをここでは「チャートにはノイズと本流がある」と表現します。
週足チャートを中心にトレードしているのに日足チャートや4時間足チャートなどの小さなチャートの動き(ノイズ)に惑わされて無駄な損切りや不本意なトレードをしてしまう場合にはこれを見極める必要があります。
チャートのノイズと本流
ドル円週足チャートの本流
これはドル円週足チャートですが、サイクルがスタートし上昇、トップをつけて下落、そして新たな週足サイクルが始まったと考えられる一連の流れがあります。
このチャートのノイズを見てみましょう。
ドル円週足チャートのノイズ
この赤いエリアがドル円週足サイクルのノイズエリアと言えます。赤いエリアでは日足チャート以下の週足チャートよりも小さなチャートでは揉み合い(レンジ)相場となります。
つまり週足チャートでトレードしている場合はこのノイズに惑わされてトレードをしてはいけません。
さらに大きなチャート、月足チャートでトレードしている場合はこの週足チャートの動きの一部はあくまでノイズにすぎないということにもなります。
チャートのノイズと本流を見極める方法
もちろんチャートのノイズと本流を簡単に見極める魔法のような方法は存在しません。
見極めるのは簡単ではありませんが、しかしひとつだけ言えることがあります。
それはノイズの全くない相場は存在しないと言えます。全くの雑音の無い、まるで機械が動かしたような一方的なチャートを見たことはないはずです。何かしらのアップダウンが存在します。
しかしそのノイズの規模は不明です。月足チャートレベルの大きなノイズなのか5分足チャートレベルの小さなノイズなのかは誰もわかりません。
なぜノイズが存在するかと言うと人間がトレードしているからです。トレーダーには様々なトレーダーが存在します。5分足チャートでトレードしているトレーダー、週足チャートでトレードしているトレーダー、と同じトレーダーでも様々なトレーダーがいるのです。
そのため例えば週足チャートは上昇している途中だとしても日足チャートでトレードしているトレーダーとしては買いポジションを利益確定するために売りが殺到し、下落するというわけです。
この下落が週足チャートで言うところのノイズにあたります。このように様々なトレーダーの気持ちがチャートの本流とノイズを作り出しているのです。
自分だけの視点でチャートを見ないで客観的な視点でチャートを見るべきです。
チャートの本流とノイズを簡単に見極める方法は存在しませんが、ノイズは必ず起こると考えて惑わされないようにする必要があります。
チャートの本流とノイズを見極めて惑わされないトレードをしよう
チャートの本流とノイズを選別する簡単な方法はありませんが、ノイズは必ず発生すると考えて無駄なトレード、不本意なトレードをできるだけ抑えるだけでトレードの質は十分高まると言えます。
- ノイズは必ず発生することを念頭に置く
- 自分だけがトレードしていると思わないで様々なトレーダーがいると考える
- 常に客観的な視点でチャートをみる
これらを常に意識してチャートをみましょう。