サイクルにはパターンが存在します。
その位相パターンをチャートに当てはめてサイクル理論を解説していきたいと思います。
位相パターンを当てはめてみると大きいサイクルの中にはいくつかの小さいサイクルが入っていることが見えてきます。
チャートにサイクル位相パターンを当てはめてみる
ユーロ円月足サイクル
まずはこのユーロ円月足サイクルを見てみます。特に変哲の無い1つのサイクルとなっています。
この月足サイクルの中には週足サイクルが実は3つ入っています。
ユーロ円週足サイクル
先ほどの月足サイクルを拡大するような形で週足チャートを見てみると、1つの月足サイクルの中に3つの週足サイクルが入っていることがわかります。
つまり三位相パターンで1つの月足サイクルが構成されています。
さらに拡大するように日足チャートをみてみましょう。
ユーロ円日足サイクル
週足サイクルの1つを拡大するような形で日足サイクルをみてみると3つの日足サイクルで1つの週足サイクルが構成される三位相パターンで1つの週足サイクルとなっています。
またさらに拡大するように4時間足チャートをみてみましょう。
ユーロ円4時間足サイクル
日足サイクルの1つを拡大するような形で4時間足サイクルをみてみると4つの4時間足サイクルで1つの日足サイクルが構成されるコンビネーションパターンで1つの日足サイクルを構成する形となっています。
大きいサイクルに小さいサイクルがいくつか入っている
とにかく言えることは大きいサイクルはいくつもの小さいサイクルで構成されていることです。
さらに言えば4時間足サイクルの中にいくつかの1時間足サイクル、1時間足サイクルの中にいくつかの30分足サイクルが存在することになるのです。
しかしデイトレーダーが月足サイクルを軸にトレードしてもあまり優位とは言えないので、あくまで軸は日足より小さいサイクルを観測していけば優位と言えます。
自分が狙う時間軸を中心にチャートを見ていけばスイング、デイ、スキャルピングと展開させることが可能なのです。
位相パターンを当てはめて自分の狙った時間軸でチャートを分析しよう
位相パターンを当てはめていくことで細部に渡ってサイクルを分析していくことができるのです。どのサイクルがどのサイクルのどの部分を構成しているのかを考えることでチャートの分析をより鮮明なものへとできる可能性が高まります。
しかしトレードする時間軸、狙う時間軸は人それぞれなので自分がどの時間軸を中心にトレードをするかによってターゲットとなる時間軸を選ぶとサイクルを有効的に活用することが可能です。
大きいサイクルが小さいサイクルを呑み込むことを考えると大きいサイクルが強いことになるのですが、自分が中心とする時間軸から遠すぎるとあまり優位には立てません。
「ローソク足を数えてトランスレーションを判断する方法と注意点」
大きいサイクルを考慮しつつ、自分が中心とする時間軸を細部に渡って分析することが大切です。