まずトランスレーションとは、右側でトップをつける「ライトトランスレーション」と左側でトップをつける「レフトトランスレーション」の2種類があります。
このトランスレーションを事前に判断できれば、買いか売りかどちらのポジションを持っている方が優位性が高いのかの判断基準となります。
このトランスレーションを判断する材料として「ローソク足を数えてトランスレーションを判断する」という方法がサイクル理論にはあります。
ローソク足を数えてトランスレーションを判断する方法
この言葉通り「ローソク足の本数を数えてどちらのトランスレーションかを判断する」ことで買いが優位なのか、売りが優位なのかを判断する材料になります。
例えばユーロ円、日足サイクルは「約30本~50本で1つのサイクルを構成する」と観測されています。
そこでこの本数を基準に「16本~26本以上でトップをつけた場合はライトトランスレーションになる可能性が高い」ということになります。
ユーロ円日足チャート 例ライトトランスレーション
これとは反対に「14本~24本以下でトップをつけた場合はレフトトランスレーションになる可能性が高い」と考えることができます。
ユーロ円日足チャート 例レフトトランスレーション
サイクルのスタート地点を割らないライトトランスレーションと判断した場合はロングポジションをキープしたり、レフトトランスレーションと判断した場合はローソク足の本数が少ないうちにショートポジションを取ると言う判断ができると言うことです。
ただし絶対にこの通りになるわけではない、注意点と理由
ローソク足でトランスレーションを判断できることがわかりました。
ただしここで注意しなければいけないのが「大きいサイクルが小さいサイクルを呑み込む」ということを考慮してトレードする必要性があります。
大きいサイクルが常に強い
ユーロ円4時間足チャート
この4時間足サイクルは右側でトップをつけているのでセオリー通りならば、新たなサイクルはサイクルスタート位置よりも高い位置でスタートします。
しかしこの4時間足サイクルはサイクルスタート位置よりも低い位置で新たなサイクルがスタートしています。
それはなぜでしょうか。それは「大きいサイクルが小さいサイクルを呑み込む」と言う表現をここではします。
次にこのチャートを見てみましょう。
ユーロ円日足チャート
先ほどの4時間足サイクルは日足サイクルの一部だったため、この4時間足サイクルは右側にトップをつけるライトトランスレーションにもかかわらずサイクルスタート位置を割り込んでいます。
日足サイクルがレフトトランスレーションだったため4時間足サイクルは日足サイクルに呑み込まれてしまったのです。
このように小さいサイクルは大きいサイクルに呑み込まれて、セオリー通りにならないことがあることを考慮しなければいけないのです。
大きいサイクルを優先してサイクル理論を考える
- 右側でトップをつけるのが「ライトトランスレーション」
- 左側でトップをつけるのが「レフトトランスレーション」
- しかしこれらはセオリー通りにならないことがある。それは「大きいサイクルが小さいサイクルを呑み込む」ということを考慮する必要がある。
これらを考えサイクル理論を軸にプランを練って行くことがサイクル理論で優位なポジションを取ることができることにつながります。