自分に都合の良い理由を探し始めたらそれは危険信号である

思考・心理・哲学

トレードをしていて利確をするか、損切りをするか迷うことはありますよね。

そのときに自分に都合の良い理由を探し始めたことはありませんか?

つまり利確を迷ったときは「もしかしたらもっと利益が伸びるかもしれない理由」損切りを迷ったときは「損益がプラスに転じるかもしれない理由」を探すことです。

 

これを探し始めたら危険視号です。その後の精神面に悪影響が及ぶことは言うまでもありません。

 

自分に都合の良い理由を探し始めたら闇の中に飛び込んだも同然

何かしらのポジションを持っていたとしましょう。そのときにそのポジションの行方がどうななってしまうかが不安で仕方なくなったときに自分に都合の良い理由を探し始めたら危険な状態に実はいます。

なぜならそのポジションがどうなってしまうかがわからなくて不安な状態だからです。もちろん相場がどうなってしまうかは誰にもわかりません。

しかしポジションを取る瞬間からどこで利確するか、どこで損切りをするかが通常なら決まっているはずなのでこの感情に陥ること自体異常事態なのです。

 

自分の中のプランがない状態、どこに向かえば良いかわからなくなっているため、大変危険なのです。つまり闇の中に飛び込んでどこに向かえば良いかわからない状態とも言えます。

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そしてその後利確をしそびれたり、損切りができなくなるぐらい含み損が膨れ上がり致命傷につながるのです。

 

後付けの理由で正解だったとしてもそれは不正解

仮に利確損切りを迷って、自分に都合の良い理由を探して、その通りになったとします。

一時は「やはり正解だった」と安堵するのですが、これを続けるといつか致命傷を負うことになります。

なぜならそれは運で手に入れた正解だからです。まるでベストな正解を見つけた感覚になってしまい、これが実は間違った行動という事実には気づくことができません。

運は何度も味方してくれることはないので、いずれ致命的な展開に遭遇するでしょう。

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致命傷を負ってから間違っていたと気づいても時すでに遅しです。

 

そしてその後付けの理由が合っていたとしても悔やんだり、引きずることも同様に危険です。

「やはり合っていた」などと後悔することは無意味です。反省と後悔は似て非なるものです。失敗を犯してしまった場合の反省は効果的ですが、失敗を後悔することはトレードでは意味がありません。

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都合の良い理由を探していること自体間違っていると自覚する

ニュースや普段使わないテクニカル指標などを急に参考にしようとし始めたら、危険なサインが出ていることを自覚してください。

それは自分がどこに向かえば良いかわからない、方向を見失っている状態だからです。そうなってしまうと利確損切りのタイミングを見失い、致命傷を負います。

致命傷を負ったらトレーダーは終わりだということを思い出してください。

 

この自分にとって都合の良い理由を探さないためにはポジションを取る瞬間からすでにトレードプランができていて、それに従う状態を作ってからトレードすることです。

そうなれば理由を探すまでもなく、プラン通りになったから利確損切りをするという状態になるのです。

 

トレードプランがしっかり出来上がってからトレードすれば理由を探すという行動は自然と無くなるはずです。

 

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